最終授業と最終課題の提出日とパーティが一日交替で続いているような今日この頃。明日はクリスマス会(こっちではSinterklaas fiestjeだったかな?)なので、プレゼントを用意したり、サンタのふりしてメッセージ(ポエム)を書かなきゃいけないなど、意外と大変。
本日行われた「図書館」という科目の最終授業は、F. Huysmans and C. Hillebrink, The future of the Dutch public library: ten years on (SCP, 2008) に記載されているオランダの公共図書館の5つの機能についてでした。
- 知識・情報の共有
- 教育
- アート・文化活動
- リテラシー、文学の振興
- 人同士の出会いの場、議論の場
この5つの機能を、各公共図書館がどのいう優先度、方法(IT含む)で実現していくかによって、各公共図書館を個性が決まってくるよね、という話がまず最初。
次に、国立図書館の役割はなんだろうか、という話。これについては、
- まずは、国内における役割と国際的な場における役割における両方を実現する必要があるよね、
- それから、公共図書館に比べると「教育」の優先度は低くてよいけど、「研究者支援」ということはあるかもしれないね、
- それから、「人同士の出会い」というよりは、「ビジネスtoビジネス」の関係を作る場を提供していく必要があるよね、
- そして、専門職の再教育。将来的に「カタロガー」はどれだけ必要だろうか、カタロガーをサービス提供者に変えていきたい、
というような話。
最後に、大学図書館についてもディスカッションしましたが、これはオランダ特有の事情もあり(大学数が少ない、各大学の個性が希薄等)、講師の提案とヨーロッパ各地からの学生の意見が噛み合わず、やや議論が迷走してしまいました。
本日はこの後、日蘭通商400周年記念の最終イベントの能鑑賞会をクラスメート数人とともに見に行きました。「井筒」だったんですが、能初心者のクラスメートにはやや静か過ぎたような・・・。ライデン在住の教養ある紳士淑女の皆様は楽しめたのかな?
オランダ滞在もそろそろ半年なので、ちょっとづつお楽しみも増やしていきたいな、と思います。