2009年12月25日金曜日

"Five Hundred Years of Printing" by Steinberg

(たっぷり遊んだあとの)試験勉強中。 いまいち集中力を欠いています。

ここに紹介するのは、History of Books 1 という授業の教科書ですが、グーテンベルク以降の西洋出版史について、一通り要点をおさえるのにはお奨めです。
S.H. Steinberg (revised by J.Trevitt), Five Hundred Years of Printing,(New Castle/London; Oak Knoll Press/The British Library, 1996)
何よりも、Chapter4(1900-1955)までは「面白い」のがよい(Chapter5はSteinbergの筆ではないため)。

初期のインキュナブラが面白いのは当然ですが、19世紀もなかなか面白い、と思います。技術と消費社会が成熟して、本が多くの人に「楽しまれる」ようになっていった時代。挿絵やレイアウト、ブックデザイン、活字の展開の中に、本が大衆向けのメディアとしての魅力を大きく開花させていった様子が伺えます。

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