冬休みが近づき、前期の授業の最終課題提出の季節です。
マニュスクリプトの授業は、何も習わないうちから「まず書いてみろ」ということで、ひたすら物を見て記述する、ということの繰り返しだったのですが、一通り習い終わったあとで、あらためて一番最初の課題で取り組んだマニュスクリプトに戻って、すべての記述を正統なやり方でやり直してみる、というのが最終課題でした。
今となっては、曲がりなりにも翻刻(transcription)も(もちろん、近年の刊本の助けを借りながらですが)できちゃう(ような気がしちゃう)わけで、なんというか、ものすごい達成感。先生、ありがとう!
マニュスクリプトというのはもちろん手書きなわけで、書いた人の筆跡を辿る楽しみがあります。だんだん字が大きくなってるぞ、とか、読みにくいけどこの人の場合はこれは 't' なのね、とか、この空白はどういうつもりだったんだろうなぁ、とか。印刷本のように必ずしも広く公けへの出版を目的としていないので、かっちり形式が整えられていて読みやすくなっていたりすると、なんでこんなに読みやすくしたのかなぁと想像を掻き立てられます。
そして、代々の所有者の書き込みも面白い。原本が読みにくいところに、ちゃんとメモが入っていたりして、「ははぁ、あなたも読みにくかったのねん。」とちょっと楽しくなります。
最終課題提出の記念に、課題本の写真を載せてみました(まだ、試験に通らないと単位にはなりません)。わーい。
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