2009年10月31日土曜日

マニュスクリプトのトランスクリプション

土曜日です。宿題をやる日です。まずは、マニュスクリプトのtranscriptionから。
transcriptionは、日本語だとなんと言うのでしょう?普通の英和辞書を引くと「書写」とか「転写」とか訳されていますが、ちゃんとした技術用語があるのでしょうか。

<transcriptionをするときの心構え>
目的
原本のテキストの正確な記録を作成すること。ただし、ファクシミリとは異なり、現代の読者の理解を助ける記録である。

原則
・標準化(normalize)をしてはいけない。(原本の誤字脱字、特殊な表記法もそのまま書写する。)
・句点法は、原本に則る。(ただし、今回の宿題では、現在の句点法に置き換え、脚注で補足する。)
・改行箇所は原本に則る。(slash(/)で置換可だが、中世後期のvirgula suspenisivaと混乱する場合があるので改行が好ましい。)
・大文字、小文字の使い分けは原本に則る。
・u/vの使い分けは原本に則る。(ただし、今回の宿題では、現在の用法に置き換える。)
・文字は、現在のアルファベットを使用する。
・単語と単語の間のスペースも現在の用法に置き換える。
・短縮形は、短縮されていない形に戻す。ただし、補った文字を明示する。
・改ページ、改コラムの箇所は、folio#、column letterを[]で明示する。
・原本に挿入、訂正、削除が加えられている場合は、Leidenシステム、Scriptoriumシステム、Brownシステムのいずれかの方法に則り、これらを記録する。

(レファレンス:Clemens & Graham, Introduction to Manuscript Studies, 74-77)

さて、これに沿ってとりあえずやってみます。

0 件のコメント: