2009年にOAPEN(Open Access Publishing in European Network)によって実施された、人文・社会科学(HSS)分野の単行本のOAアクセスに対するニーズ調査の報告書全文が公開されました。
http://www.oapen.org/images/D315%20User%20Needs%20Report.pdf
一昔前から始まっているserial crisisに続き、図書館の資料購入予算の削減はHSS分野の学術書(単行本)の市場にも影響し、"monography crisis"と呼ばれる状況が現出しています。(もちろんSTM分野のeJournal購入費の肥大化が単行本の購入費を圧迫していることは言うまでもありません。)
この状況を受けて、e-Monographのオープンアクセス出版の可能性とその要件を、欧州6カ国(多分、英仏独蘭白丁)を対象に、文献調査、研究者(250人)に対するオンラインサーベイ、主要学術出版社、大学図書館へのインタビュー等の方法で調査しています。結論としては、HSS分野の研究者は既に電子リソース、オンラインツールを用いた研究成果の発受信及び教育をある程度行っており、eMonographのOA出版についても品質管理が保証されることを条件に、研究活動、教育活動にとってプラスになると考えている人が大勢である、というようなことが書かれているはずです。(ごめんなさい、私もつまみ食い読みです。)
巻末にオンラインサーベイの質問紙と回答の集計結果が添付されています。
2010年2月19日金曜日
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2 件のコメント:
いつもよんでます。充実したオランダ生活みたいでなによりです。機会があればオランダいってみたいです。そのときはよろしく!
ありがとうございます。またまた間が更新が開いちゃいました・・・ごめんなさい。
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