2012年3月28日水曜日

「歴史的音源」

某図書館で「歴史的音源」というのを担当することになりました。

これは、明治から昭和にかけて日本で製作された古いレコード(SP盤)などに録音された音楽や音声をデジタル化したもので、日本の国立国会図書館から全国の公立図書館(・・・のうち50館くらい)へ配信されているのです。

一部の音源(著作権が切れているもの)はインターネットでも聴けます。>> http://dl.ndl.go.jp/#music
でも、これはほんの一部(26000音源中たったの600・・・)。配信サービスに参加している公立図書館へ行くと、全26000音源が聴ける、という仕組みです。

収録されているのは、クラシック音楽や声楽曲から、浄瑠璃、長唄、流行歌、民謡、童謡いろいろです。音楽以外にも、尾崎行雄や犬養毅といった有名人の政治演説、ラジオ・ドラマならぬレコード・ドラマ、歌舞伎や新派劇の録音、浪花節などなど・・・今聞いても純粋に楽しめるもの、感動できるものから、歴史的背景への想像を掻き立てられるものまでいろいろあって、聴いているとついつい時間も経つのも忘れるくらい面白いのです。

ただ、まだこのサービスのことがあまり知られていないせいか、そもそも古い音に興味のある人が少ないのか、なかなか図書館で歴史的音源を楽しんでもらえていません。この場で、ときどき、ちょっとづつ紹介できたらな、と思うのです。

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